King’s Diary

ある葬儀屋の日記です。創作です。

2234/04/01

  ヒールを辞めることになった。下剋上戦に負けて二部リーグに落ちてしまったからだ。そして俺は所属していた「Hell's Company」をリーダーからボコボコにされる形で追い出された。ヒールを辞めること自体は俺にとって都合がよいが、本当に自分が不甲斐ない。

 

  葬儀屋の遺族から「HEROもその格好で戦ったらかっこいいのに」と言われた。そうですかねと流そうとしたが、どうやらそういう映画があるらしい。表向きは仕立屋、しかしその実態は国家を守るスパイエージェント。今度観てみよう。表向きは葬儀屋、しかしその実態は国家を守るスパイ機関。事実は小説よりも奇なりとは言うが、小説や映画はそれはそれで面白い。一般人からはどう見えるか、どう見えるとカッコよく面白くなるのかという参考にできるかもしれない。